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近代日本の民衆キリスト教―初期ホーリネスの宗教学的研究価格: 2,940円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 「生きられる宗教」研究の第一人者が、現代世界で拡大しているキリスト教の「精霊運動」の、日本における先駆的な事例とされるホーリネスの歴史を、独自の視点から跡付けその意義を問うた作品である。著者はフィールドワークに基づく民俗宗教(巫者信仰や死者供養など)の研究を最も得意とするが、しかし本書のような宗教史学的な議論を行っても非常に魅力的で含蓄のある見識を提示してしまうのだから、心底敬服する。
中田重治をカリスマ的リーダーとして展開した初期ホーリネスは、信徒の多くが知識階級に偏在しがちな近代日本のキリスト教界において、地方から流入していた都市労働者や電信員など、知識や教養に乏しい人々を信 |
ものがたり 東北大学の至宝価格: 1,575円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 所要で東北大学を一度訪ねたことがある。幸いにも本書で紹介されている夏目漱石展を県立文学館で見ることができ、感動した覚えがある。(世代がわかってしまうか?)本書は東北大学100周年を記念した展示会を東京と仙台で開催し、その展示物の学術的な評価の高さを当日の図録以外に集大成した記念碑的なそして東北大学が今後研究大学として世界に羽ばたくために上梓された華麗な内容。この大学は理科大学・医学大学として創設されらながら、開学時から教養教育を重視した経緯もあり、日本近代をリードした多くの人文社会学者をも厚遇したことが大学の知の厚みを形成した。その厚みこそが本書で紹介されている国宝級の事物を多数所蔵する大 |
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